洋服やバッグを撮ってみる。

洋服やバッグを撮ってみる。
商品の撮影は販売目的のしっかり商品を見せるための写真と商品のイメージを伝えるための写真の大きく二つに分かれます。

洋服の場合、商品写真はトルソーに着せたり、ハンガーで吊るしたり、置き撮り(置きどり)と呼ばれる手法で床に台を作って洋服を置き、綺麗に形を作ったりするものやピンでボードに刺して吊るして形を整える方法などがあります。

ここではイメージよりの撮影ということで少しラフな見せ方のお話しをします。

アイテムは生徒さんの素敵なコートとバッグをお借りしました。

コートなどアウターはボリュームがあるので置いたりするときには少し、たたんだり、シワを寄せたりして少し細身にしてあげるのが良いです。

これは洋服全般に言えますが腕を曲げたり、襟を立てたり、ウエストを作ったりなど置く時は絵になるようになるべく動きをつけるということが大きなポイントになります。

そこで大事なのは極力、自然に柔らかい形になるようにしてあげることです。

そしてそのアイテムらしさも伝わるようにきちんと見せる場所も押さえることが必要です。
トレンチコートなら襟の形、袖や肩のベルト、ボタンなどのディテールを見せるという感じです。

まずは床に置いて撮影するのがいいでしょう。今回はテーブルの上に置いてみましたが程よい高さだと置きやすいのですが高すぎるとちょっとやりにくいです。たまたま、テーブルの横にエッグシェル風のデザインチェアーがあったのでそれをちょっと入れてみました。

ちょっと引いて椅子の足と床面を入れることでコートだけでは出せない表現ができたのではと思います。

また、同じようにバッグも椅子に置いて撮る方法を知ってもらうために備品であった黄色い椅子の上に置き、背もたれにコートをかけて撮影し、トリミングしています。

黒いバッグなので黄色い背景は目立つしアクセントになっています。また、コートが少し入ることでコートとのリンクとリアリティーも感じられイメージが広がる写真になったと思います。
商品にカメラが寄りがちですがちょっと引いて空間や小物を入れることで空気感を感じられるイメージを切り取ることができると思います。