写真展 ソール・ライター

写真展 ソール・ライター

 

渋谷文化村で写真展見てきました。

6月に見に行ったのですでに終了しています、すみません。

 

写真家の名前は勉強不足で知りませんでした。

でも、あ、知っている、見たことあると思った写真がいくつもありました。

多分、昔のハーパースバザーのページだったり、ポストカードだったり

60年代から80年代などファッションの企画でよく取り上げる時代の

当時の資料を見たりした時になど多分、見ていたはず。。。。

 

今見ても、とても洒落ていて粋でずーっと見ていたい、好きな写真がたくさんあり

時間があれば何度でも足を運びたい写真展でした。

 

構図や被写体の切り取り方やアングルや配置の仕方、色使い、

フォーカスのアイディアや方法などどれも絶妙なバランスで参考になることが

いっぱいあり楽しかったです。

 

そしてちょっと嬉しかったのが一枚の作品に添えられた下記のコメントを読んだ時。

 

ラボのアシスタントが『もう傘はたくさん!』とソール・ライターに言ったとき、

彼の答えは一言『私は傘が大好きなんだ!』

 

傘の写真は展示場でもたくさんあり

(ということは撮影したものはもっともっと多いはず)

そのうちの一枚の写真にあった添え書きでした。

 

私もスタイリストになってから傘を使うのがすごく好きでモデルの小道具として

よく使っていました。(時代もあるかもです、、80年代前半)

傘が入った写真って何かとても引かれるのですごく共感できて単純に

ウンウンと頷いてしまいました。

 

そして色、赤の印象的な使い方もすごく好きです。

 

象徴とされる雪の中に赤い傘を持った人物写真のような使い方や

看板や壁や、タクシーなどのニューヨークの街中にある赤を入れ込んだものなど。

 

白ホリのスタジオに真っ赤なラグを敷いたり、

クッションや箱などを赤にしたりなどして

基本的に真っ白い世界に赤を取り入れた絵を作ることが私も大好きな撮影方法なので

ライターの赤の使い方にもとても刺激を受けました。

 

 

勝手にソール・ライターと気があうって図々しく思っています(笑)

 

また、ライターの言葉が作品ごとに散りばめられていて、

それは短くシンプルなのにどれも心にしみるものでした。

 

中でも印象的で好きなライターの言葉にこういうのがありました。

 

『私が写真を撮るのは自宅の周辺だ。

神秘的なことは馴染み深い場所で起きると思っている。

なにも、世界の裏側まで行く必要はないんだ。』

 

写真には色々な世界観があり、嗜好や趣味や目的がありますが

個人としてとても共感できるし何か今の時代にとてもあっている

考え方のような気がしました。

 

 

デジタルから最近、フィルムに興味がある若者が増えているという話ですが

写真展、かなり混んでいましたね。

デジタルとは違う世界観がまた新鮮に思える人が増えているのはいいなと思います。